「まるで私が、頭の固い偏屈みたいないい方ね…。ともかく、やっぱり、本人に学習する意識がないのにとりあえず通わせることは、意味がないと思ってるの。」
むしろ自発的にかよおーとする殊勝な子なんているの?
「自発的でなくとも、そこまで嫌がっていない…もとい、必要性が分かっていて授業を受けようという意思がある場合はそれで良いと思うわよ。そういう生徒が、学校では足りないと感じた分の復習なり予習なりの補助として学習塾を使うならそれは適した使い方であるし、塾の意義であると思うの。」
んじゃ、よっぽどやろうって気がない子以外には有用なんじゃないの?
「そうなのだけれど、学習塾って企業じゃない。企業なのだから、やっぱり利益を得ようとして、誰でも彼でも入れようとしてると思うの。親御さんに大量の宣伝をしてね。そうすると、やっぱり必要としていないのに入っている子も出てきてしまうと思うわ。」
ん~、なんだかんだで勉強はしたほうがいいし、入ったからには多少なり勉強はする(させられる?)からそれはそれでありなんじゃないかな。
「そんな目的で塾に通わせるなんて費用対効果が悪すぎるのよ。毎週宿題をしてこなくて、授業中も普通なら一回で終わる単元が四回かかる生徒でも、親御さんは月々何万円も支払うのよ?それだけでなく、さっき言ったように企業なのだから、夏期講習や冬期講習や教材費やで追加で取ろうと図るわ。実質何もしていないのに多額の月謝を払うくらいなら物で釣って家できちんと宿題させるほうがましよ。」
昔の思い出:成績良かったらなんか買ってもらえる友人がうらやましかったなー。
「付け加えるなら、頭いい子も通塾する必要ないわ。なによあの子ら。私が説明する必要ないじゃない。勝手に教材購入して、勝手にやればいいんだわ。」
いや、こう、やっぱり教えてもらったほうが身に入るとかあるんじゃない?
「いえ、『教える』っていうのはどうしても無駄な説明が入るのよ。それに勉強なんて結局はやることが大切なのだから、勉強法を聞く暇があったら勉強すればいいんだわ。(ああ、もちろんこれは勉強の仕方が明らかにわかっているこのはなしよ。)おそらく、一番効率のよい勉強法は、良い参考書を自力で解き進めて、わからなかったところを(出ても多少だし、本当はそこも自力で何とかしたほうが力になるけれど)学校の先生に聞く、なのよ。毎週毎週塾に行く必要なんてないわ。」
「もちろん、必要な投資をするなと言っているわけではないわよ?関東にきて痛感したけれど、関東では(関西もなのかしら)中学受験は必要ですし、中学受験に対しては多少無理矢理でも覚えてもらう必要があるせいで、自学するのは難しいと思うから通塾させることは理に適っているし、普段がちゃらんぽらんでも、中学三年生になって、ほんの少しでも勉強のやる気をだそう、みたいなことを言っていたら過剰でも投資してあげたほうが、やる気をそがせるよりいいと思うの。」
うち、絶対結婚したら地方に住んだほうがいいと思う…受験めんどくさい…
「あなたは転勤族だったからわからないでしょうけれど、住み替えって難しいわよ?まぁ、正直地方のほうが『ワル』の程度がましだということはあると思うけれど。かわいいもんよね、クラスで一番ルールを無視した行動が『休み時間にベランダでこっそりジャンプを読む』程度ですもの。」
「ここからはまだ考えがまとまっていないから独り言。まとまったら追記なりで書き直すわ。」
「最近思ったことが、『やる気ゼロでコスパ最悪』だろうが通塾させた場合、もしかしたらさせなかった時よりもスムーズに、多少は、受験に対する意識を芽生えさせやすい、かもしれないのかしら?どのみち費用対効果が悪すぎるけれどね。」
「結局、塾業界で業績を拡大していったときの問題点って、想定していないような子が増えてしまうことだと思うの。カリキュラムに沿って指導しても全然進まない子とか、頭良すぎて塾に来ないほうが進むのではないかという子とかね。そういう場合って、いくら努力してもカリキュラムに沿った対策はできなくて、別の方法を取らざるをえないと思うけれど、そうすると塾なのに学校教師と同じジレンマを抱えてしまうわよね。『塾に来る子』という時点で学校に通う子全体よりも範囲が狭まっていることは塾の利点だけれど、その利点がなくなると・・・。」
「世間一般の保護者のかたも、実際に授業をする先生の中にただの学生が結構いること、知っているわよね…?
」
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