「ツイッターの影響かしら。何かについて話そうとしたとき、実は200字程度まで圧縮できるような気がすることが増えてきたのよね。私は段階を踏まえて長く正確に説明するほうが好きなのですけれど。」
つまり今回はタイトルのことを長々とくっちゃべるということなんね?
そんで、杏奈様っていうのはなんのキャラクター?
「『彼女と彼女と私の七日』というガチ百合ゲーのヒロインね。主人公との関係は、親友といったところかしら。」
親友……?悠、キミにいったいなにがあったんだ……!?
「なんの話よ。」
様付の時点で変だなとも思ったけど、悠が至高だなんていうから、てっきりツンデレ妹キャラかとばっかり……!
「妹キャラでも様付するキャラは存在するわ、もとい、念のために繰り返すけれど私はそもそもシスコンではないし、私の萌えの原点は妹系ではないわ。」
はっはっは、何をいまさら。
「今更も何も……私をシスコン扱いするのは某尊敬する悪魔じみた超重量級の先輩をケモショタ扱いするのと同レベルの間違いよ!」
それ、何も間違ってなくね?
「全然違うわ!あの先輩の萌えの原点は『かわいい』なのよ(多分)。かわいいに対する解の一つがケモなのであって、ケモが根底にあるわけでは無いはずだわ。それと同じで、私の萌える原点は『葛藤』なのよ。妹キャラ萌えはあくまでもその基準での解……パレート最適解の一つでしかないわ。」
うさんくさいなぁ。解の一つっていうけど、悠の萌えポイントに該当する妹キャラ以外の解ってなんなんだよ。
「まず大きな誤解があると思うから訂正しておくけれど……私にとっての過不足なく萌える尤もソツの無いパレート最適に当たる解は『妹キャラ』ではなくて『異性の親友(かませ属性、っていうかほぼ同性扱いを受けている)』よ?」
その割には普段挙げる好きなキャラがシスコーンなんだけど??
「それは単純に『異性の親友(かませ属性、っていうかほぼ同性扱いを受けている)』がなかなかに居ないからよ。ともかく、このキャラを基本形と考えて、
・主人公との親密度は最も高いけれど
・主人公にはあまり意識されていない(と思っていて)
・より親密になりたいけれど現状の居心地がそこまで悪くない所為で一歩踏み出す勇気が持てなく葛藤する
というところに萌えるの。妹キャラに対する萌えも『友としての親密度』が『血縁?としての親密度』に置き換わっただけでこれと同じパターンね。」
どこに萌えてるかは分かったけど、その理屈だとやっぱり妹キャラ萌えが基底解でもいいんじゃないの?
「そこを勘違いされている節があるけれど、私にとっての萌えるクリティカル距離は『妹』<<『友人』なのよ。妹キャラは葛藤度合自体は友人キャラに比べて上がるけれど、そもそものクリティカル率で友人キャラに及ばないわ。」
そうなの?
「そうよ。あくまで近いようで遠い距離に対する葛藤が萌えるクリティカル距離なの。近すぎてはいけないわ。そういう意味でデレデレな妹キャラは論外ね。この理屈だと義妹>>実妹になりそうだけれど、この二者になると葛藤度合と距離感の微妙な天秤になってくるからニアリィイコールになってくるかしら……。」
(なんだか話題を変えないと義妹実妹キャラ萌えについて語りだしそうだ。)
それじゃ、今回の話題の杏奈様はどういう位置づけになるの?
「そうね……妹キャラは友人キャラに対して『距離』を犠牲に『葛藤』を上げた状態とするなら、杏奈様は『距離』をそのままに『葛藤』をぐーんとアップした状態、と言えるかしら。」
それって只の最適解なんじゃ?
「だから至高なのよ。私が百合に興味が無いことさえ除けばね。」
百合に興味はないけど至高?
「百合だとか百合じゃないだとかそんなことはどうでもいいレベルで網城杏奈というキャラに惚れ込んだのよ。正確には彼女たちの話に、かしら。」
悠って時々かっこ付け損なった言い回しをするよね。
「うっさい。ともかく、さっきのように書くと
・主人公とは親友
・主人公はノーマルなので恋仲になるのは絶望的
・葛藤した結果非常に回りくどい方法で親友の距離を保ったまま主人公にアプローチする
というパターンなのだけれど、この脈の絶望感=大きな葛藤が素晴らしいのよ。この葛藤は実妹キャラを超えているわ。」
その素晴らしさは悠がうっかり百合に目覚めてしまうレベル?
「それについては否ね。あぁ、別に百合自体を否定してる訳じゃなくって……この萌えで重要なのは『脈の絶望性』なの。だから、両想いの百合だとそもそもこの葛藤が成立しないのよね。だから、網城杏奈が原因で百合というジャンルそのものに目覚める、ということは無いわ。」
「そういうわけで、網城杏奈は私にとって至高の解の一つに当たるわけなのよ。」
まとめると、悲恋→ハッピーエンドが好きなんだね。
「……なぜかしら、そこまで間違っていない気はするけれども、その纏め方は不愉快だわ。」
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