よ～やく冬らしくなってきたね！ふ～るふ～る～ふってくーるー♪
「なんでそんなに元気なのよ・・・大体、関東では少しの雪で交通がマヒするのだからあまり歓迎できることではないわ。」
そういえば、毎年いるよね。転んで骨折する人。
「ピンヒールで雪上を歩くなんて自殺行為もいいところだわ・・・」
昨日大学で読んだ『魔法少女プリティ☆ベル』が面白かったから勝手に感想を書くよ！
「痛々しいタイトルね・・・ちょっとまって、昨日はテスト勉強をしに行ったのではなくて？」
まぁまぁ。こまいことは以下省略に。それと、痛々しいというのは半分間違いだよ。この漫画の半分以上は『暑苦しい』『漢らしい』『薔薇薔薇しい』でできています！
「ごめんなさい、その評価からは筋骨隆々の成人男性が活躍する様子しか想像できないわよ？タイトルに誤りがない限り、ふりふりの服を着た魔法少女が活躍するのよね。（薔薇？）」
うん、だから、『２ｍ級のボディビルダー（３５）』が『ふりふりの服の魔法少女プリティベル』に変身して闘うお話なんだよ。
「ええと・・・変身したら、かわいらしい少女の外見になるのよね？」
いや、筋骨隆々のおっさんがかわいらしいふりふりのコスチュームになるよ。
「色物漫画・・・」
に、思うよね？
「思うも何も、その通りでしょうが。試に画像検索したけれど、先頭表示されたのは言った通りの『筋骨隆々のおっさんが魔法処女コス』そのものよ！？っていうか、次に表示されてた表紙ではかわいらしい女の子が魔法少女だったわよ！？なにこれ、詐欺？」
いや、あの女の子もちゃんと（たまーに）登場するよ？魔法少女コスなのは置いといて、ストーリー自体は主人公が肉体（美）を生かしてパワーと格闘経験を生かした技術を使って数多の悪魔や天使と戦いを繰り広げるシリアスなバトルものだよ。
「置いといてって・・・置いとくくらいなら削除しなさいよ、その設定・・・」
いや、冗談みたいだけど、魔法少女の設定も割と重要だったり、謎が謎を読んだりで、けっこう重要なんだってば？見た目のインパクトも大きいけれど、一見でのネタっぽさを超えるレベルでストーリがしっかりしてて、一発ネタのネタ漫画で終わらない深みを備えてるよ。筋肉質のおっさんが闘うと聞いて読み始めたけれど、それだけじゃない作品さね。
「どういうきっかけよ…まぁ、ネタだけの漫画ではないのね。」
そう。そして何より素晴らしいくらいに厨二厨二してるんだよ！やばい、最近見たなかで相当洗練された形で厨二してる。厨二罹患者なら読むべきなくらい。
「厨二的って・・・『私の考えた最強のキャラクター』みたいな感じよね？」
大体あってるようなそうでないような・・？とも、単行本のキャラクター紹介では能力のダイヤグラムが載ってたり能力のランク付けがされてたり、各キャラにちゃんと二ツ名がついてたり、やたら長い能力解説がついてたり！これを読むだけでもわくわくしてきちゃう！
「・・・」
う…いや、ネタで痛いだけでなく、主人公のボディービルダー高田厚志（３５）は人ができてて徳に熱いおかたで、決めるとこは決めてくださって敵のボスも一目置くほどの人なんだよ。
「３５歳の主人公・・・まぁ、同年代の主人公のゲーム（チンクル）をやったことがあるから、そこはとやかく言えないけれど。」
ほかにもメインキャラなら若い青年キャラや美少女もいるし、主人公がぶっ飛んでるだけであとはふつうにかっこいいバトルものなんだってば。
「あら、主人公がぶっとんでるって認めるのね。」
や、ぶっ飛んでるけど、一番の魅力はやっぱり厚志のアニキだよ。一話を読めばわかるけれど、『ネタっぽく見えるけどその実』っていうのを体現したキャラクターで、読んだらアニキを慕わざるを得なくなるって。
「頭の良い道化、というあたりかしら。」
通説では道化はあたまいいんだよ！ともかく、『熱い』『厨二』『魔法少女』このどれかにピーンときたら読むべきだと思うね！
「ちょっとまって、最後はおかしいわよね。」
いや、言い忘れてたけど、魔法少女に変身できる人は二人いて、もう一人は普通に女の子なんだよ。それに美少女キャラもわりと出てくるし。
「なんでその子が主人公じゃないのよ・・・」
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