うん。手持ちぶさただったから、部室に置いてあった5冊を読んだの。
「一昨日って、なんというか・・今を26時と考えたときの『昨日』のことよね?」
木曜の午前中のことだね。どうかした?
「ここまでの記述を総合すると、昨日は『テスト対策をしに大学に行っていた』はずなのに『魔法少女プリティベルを3冊読んで』『はがないを5冊読み終えた』計算になるような気が・・・」
と、というわけでいまから感想だよ!若干ネタバレ気味なのでいろいろと注意。
「以前元部長が宣伝していた時に一巻を半分程度読んだけれど…正直面白くなかったわよ?話が各章でぶつ切りだったり、読み飛ばせる程度の文章だったりで。」
二巻を読もう、話はそれからだ!
「あら、いきなり文章のレベルが格段に良くなったりするのかしら。」
さすがにそんなことはないけど…(碌に後ろを確かめずに読んだから気づかなかったけど)この作者さんは新人作家じゃないから、これがデビュー作じゃないの。だから、一巻である程度完結するようなかんじじゃないんだよ。具体的にいうとプロローグのキャラクターは3人しか一巻では出てきません!
「まともに(?)始まるのが2巻あたりから、ということ?」
そんな感じ。それと、一巻ではただの残念なだけの人だったメインヒロイン二人にもいい感じにキャラ付けがされてくるのさね。
「痛々しいバカとうっとおしいバカが萌えヒロインになれるのかしら。」
正直、二巻から私の中で夜空さんの株が急上昇したよ!まさかあのわけわけめな一巻の前半の話が伏線&萌えポイントだったなんて!肉の子はいい意味でどんどん残念になってくけど!夜空さんを隠し撮りして夜空さんの一度着たものをスースーしてハァハァしたりとかPCのADV(男性向け)を暇を見つけてはするようになってたりとか!ちょっと気持ち悪い。
「ええっと、阿呆の異性をバカにするのが高じて同性が好きな変態さんになってしまったのね?」
や、はた目にはそうとしか思えないけど、ちゃんと意中の異性はいるみたいよ?
「ライトノベルのキャラに関して『意中の異性がいる』なんて書いたら、対象は一人しかいなくなるのでないかしら。」
それはハーレム物のラノベに限るよ!これはハーレム物のラノベだけどね!
というわけで、われらがヒロイン夜空さんとか、どう見ても変態の肉とか、完全変態のマッドサイエンティストとか、『おとこのなかのおとこ』になろうとメイド服を着て頑張ってるどう見ても美少女のゆきむら君とか、現在進行形で邪鬼眼使いの妹(方言属性)とかろりしすたーにピーンときたらとりあえず2巻までは読んでみるといいと思うよ?
「・・・もしかして、『変態しかいない』のかしら。」
ここからは5巻までの感想とかになるよ。
「私も読み終わった前提で話を進めるわね。」
単に感想を書き散らしたいだけだからここから先はネタバレなのです!
というわけで、おもしろかったでしょ?
「面白いことは面白かったけれど・・・どうせ私は批判担当ですから、気になったところを言っていくわね。」
別に自ら可能性を狭めなくても・・・変態チックな口調でキャラ萌えを語ってもいいんよ?
「ボケが二人になったら、どうやって話をすすめるのよ。まったく。
思ったのだけれど、これ、ライトノベルというよりはADVに近い展開ね。」
そのこころは?
「この本、一巻ごとに売られている必然性をあまり感じないのよ。『一応は』各巻の最初と最後の章は一冊ごとに話が動いているような雰囲気にしてあるけれど・・・4巻のオチは結局あまり話に絡んでこないし、最初と最後以外の章が適当に(それこそ、別の巻の章とすら)入れ替わっていても特に違和感を感じないわ。つまり、内容のほとんどがADVでの共通ルートで起こる日常イベントなのよ。一冊を通しての起承転結みたいなものが無くて、単なるイベントの集合みたい。」
楽しかったり、おもしろかったらそれでいくない?私はゲームで共通ルートが一生続けばいいのに派だから特に何もなくだらだらとイベントが起き続けてるのは幸せだけど。
「まぁ、キャラゲーだと割り切ってしまえばそれはそれでありなのかしら。あと、納得がいかないのはユキムラ君の扱いね。」
ああ・・・あの男の娘の・・・なんていうか、超絶的にネタバレする気だね。
「ええ。正直、絶句したわ。男の娘かと思ったら実はただの女の子でしたなんて、今の時代、一体全体誰が得するのよ!?」
いや、普通は男だと思ってたキャラが女の子だったって超お得な展開なんじゃないの!?
「それは主人公から見て男だと思っていた場合よ。(その場合もうすうす男と気づかれているけど友人関係を維持しようと頑張って隠し通そうとしているいじらしい姿に萌える場合と、完全に男だと思っているけれどそれでも惹かれてしまって主人公がいろんな意味でドキドキする場合と、後者の例はD.C.の友人あたりが有名かしら?ともかく場合があるけれど今は置いておくわね。)『どっからどう見ても女の子だけれど本人含め全員が男だと理解している(けれどどうしても主人公は女性として見てしまってヤキモキする)生物学的にも男』が実は普通に女でしたという展開とはぜんぜん違うわ!こんなかわいい娘が女の娘なはずないじゃない!」
ええっと・・・?なにが違うの?
「メイド服着てる男の子から男の娘を取ったらただのメイドコスじゃない。属性が一つ減ってるのよ。」
新たに男らしくしている女の子の属性が増えてるんじゃないん?
「男装がデフォルトで、且つ似合ってるとかならまだよいのだけれどね・・・ゆきむら君に関しては散々女物しか着ていない描写がされてるから今更よ。女の子の格好をしている女の子はただの女の子だわ。」
でも・・・これで世の中の男性陣は大手をふってユキムラさんに萌えれるようになったわけで・・・?
「これでユキムラがメインヒロインならまだよかったのでしょうけれど、ね。もともとサブキャラ的な立ち位置だから女の子だと発覚してもかませにすらならないし、『理科が腐妄想する』という絶好の理科のキャラが事実上消失するし、第一ユキムラすら女の子だったら完全にただのハーレムじゃないの。」
元からハーレムものでしょ。最初っから全員が主人公に好意ありまくりじゃん。実の妹含め。
「ハーレム物でなくて、ハーレムよ。隣人部においてユキムラというキャラクタの立ち位置は絶妙なの。狭い部屋に主人公が年端もいかない異性を6人はべらせている、というはた目から見て不自然すぎる状態を改善するためにはどうしても同性が必要よ。でも、主人公に『友達がいない』こと、そしてしばらく友達ができないことがこの話の前提なのだから、まともな同性なんて出せないわ。まともじゃない同性で且つ読者に嫌われない良い性格で主人公と険悪にならないだなんて、『主人公に好意を寄せている下の学年の男の娘』しかいないじゃないの!なにを考えてるのかしら!」
異常も何も、毎日顔を合わせて和気あいあいとしてるのに友達じゃないとかのたまってるのが異常だから些末すぎる気がするなぁ。
「紬はなにか不満はないの?」
あれ、ここって不満を書く場だったっけ?
「いいじゃない。散々上で面白いって書いたし、あなたが面白いと思っていることも事実なのでしょう?」
ま、いっか?
不満っていうかなんて言うかなんだけど、主に理科さんかなぁ。
「ああ、あの変態マッドサイエンティストの。嫌いなの?」
いや、キャラクターとしてはあの暴走っぷりは好きなんだけど・・・この作品、露骨っていうか、単語的っていうか、下ネタが多いよね。
「自称エロキャラなのだから仕方ないのでなくて?」
それでもライトノベルで○ッ○○だの○○○ーだの連呼されるとちょっとやな感じがする。最近のは読んでなかったから、今はそうなのかもしれないけど・・・それと肉さんのやってるPCゲームのセリフが出てきたりとか。それふせてないじゃん。ていうか伏せの度合いがPCゲームと同レベルじゃん。
「あなたがそのあたりに抵抗を持ちすぎなのが原因だと思うけれど。あと、BLACKCYCのゲームが面白いって言ってる人間のセリフなの?それ。」
いや、だからそういうシーンは苦手だよ?
「説得力皆無よね。まぁいいけど。」
あと挙げるとしたら・・・妹分が大すぎることかなぁ。あ、ここでの分は兄貴分、的な意味で人数のことね。小鳩とマリアはまだ対立的に考えればいいとして・・・マリアの姉と、あとは結局ユキムラ君もかな?兄扱いする人がどんどん増えてるよねー。
「何を言っているのよ。いくら増えても構わないじゃないむしろいくらでも増えるべきだわ!」
悠?ちょっと何言っちゃってるの?
「だから、妹分や弟分ならいくら増えても構わないじゃない!むしろ増えるべきよ!」
ええっとー、さっきかませについてなんか言ってなかったっけー。
「妹や弟がメインの攻略対象であることになにか問題でもあるのかしら?」
誰だよ!さっきボケが2人になったら収集がつかなくなるとか言ったやつ!
「とりあえずマリアのおねえちゃんと小鳩ちゃんがかわいいということでFAね!」
一番かわいいのはいろいろとやらかして失敗してる友情と愛情の狭間でなやんでる夜空さんにきまってるし!
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