なんだって…!?正義の味方に憧れる私が子悪党だと……??
「憧れって、大抵実らないものよね。アナタの場合、最大限甘く見積もって正義、甘く見積もってお節介、普通に考えて子悪党が妥当な評価よ。」
ん?正義と正義の味方ってなんか違うの。
「私の基準だけど、正義は弱者を救わないわ。そうね……真人間とでも言い換えれば分かり易いかしら?」
つまりうちが独善的で押しつけがましいとでも言いたいのか。
「馬鹿ね、最大限甘く見積もったら、と言ったじゃない。独善ができてるなら甘く見積もらずにそう評価するわよ。」
それって、悠にとっては『お節介<<正義』ってこと?
「正義は勝つわ。」
キミのジャスティスは過激すぎるきらいがあるんだけど……で、お節介はいいとして私が子悪党ってどういうことさ。うちは別に人をだましたりとか(多分)してないよ?
「そうねぇ。単なる子悪党で伝わりにくいなら、『正義のふりをした悪魔になりきれていない子悪党』といったところかしら。」
余計わかんないよ!なに、偽善とかそういうことを言いたいわけ?
「偽善かどうかは置いておくけれど……観測される事実として、『お節介をしようとする』割には、アナタ、結構『人の不幸を喜』んでるわよね。そのあたりがかみ合っていたらただの悪魔なのだけれど、なんていうかちぐはぐだから子悪党っぽいのよ。」
いや、別に私、お節介は純粋にやりたいからやってるだけなんだけど。悪意とかないんだけど。
「つまり、お節介は単純にお節介をしたいだけだけれど、人が失敗するとなぜか楽しいってこと?自覚が無いってそっちの方が性質が悪いんじゃないかしら。自覚無く人の不幸を楽しんでるって、相当性格悪いわ。」
うぐっ……悠に助けを求めたら逆にふるぼっこにされた……
「私に慰めを求める方が間違いなのよ。」
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