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「中身の感想の前に……巻を追うごとに姫ノ花ちゃんがかわいくなっていくわね。」
段々と表紙詐欺度が上がってくよねー。
って、あれ?キミは以前ラノベであんまりイラストを重視しないみたいなこと言ってなかったっけ。
「そうだけど、自分が好きなキャラクタがどんどん可愛くなっていくのは見ていて楽しいの。この文庫は何気に挿絵が多いから、可愛い姫ノ花ちゃんをたくさん見れて心があったかいわぁ……。」
今巻からの新キャラも2人いるわりに地味に二巻から半年経ってないから、コミケやらなにやらあるのにイラストレーターさん結構大変だね。
「この表紙につられて新規愛読者が増えないかしら、増えるわよ、増えなさい!」
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二巻までのあらすじ。ブラコンゾンビ妹の姫ノ花は友人のセイラやロボットの清世との関わりによって、少しずつ周囲に心を開き始める。
「二巻で記憶に残るのはやっぱり過♡激♡愛<ダイ・ハード>ね。精神的成長がテーマでも姫ノ花ちゃん独自のブラコン節は健在だったわ。」
今回は『ゾンビVSストーカー』らしいけど、前回のゾンビVSロボットよろしく徒手空拳のバトルをしたりするのかな?
「馬鹿ね、そんなことしたらストーカーが一方的に虐殺されるだけじゃない。前回はサスペンス&アクション風だったけれど、今回はミステリ風味よ。妹に対するストーカーを主人公が見つけ出そうとするという騒動を中心に話が展開するわ。」
別に対策なんか取らなくても、姫ノ花は最強なんだから、放置しとけば勝手にストーカーは自滅するでしょ。
「ストーカーをどうにかするだけならそれでいいけれど、そんなことになったら姫ノ花がゾンビだってばれかねないじゃない。うっかり忘れそうになるけれど、姫ノ花がゾンビなのは主人公とせつらさん(姫ノ花をゾンビ化して復活させた科学者)だけしかしらない秘密なのよ。」
あー、だから秘密裏にストーカーを探そうとするわけね。
「そもそも、妹がストーカーに遭ってるだなんて、いくら無敵だって言っても心配じゃない。何とかしようとするのが正しい兄心よ。」
……ふーん?そうゆうものなのかな。
そんで、ミステリとしてはどうなんだい。
「看板に偽りなくミステリ風味だったわね。」
風味なのか。
「風味ね。でも、ちゃんと風味はでてたわよ。次々に浮かび上がる容疑者、エスカレートする犯行、そして、遂に判明した犯人とは……!?みたいな。」
既に犯人と標的の目星がついてしまったんだけど。
「気のせいよ、気のせい。」
あと気になることとして、章ごとに電波な怪文が2ページほど挿入されてるね。
「安心して。その意味も、最後まで読めばちゃんとわかるようになってるわ。」
「とまぁ、今回はミステリ風味に話は進んでいくけれど、話のテーマ自体は前回と引き続き姫ノ花の成長ね。寧ろミステリ風味を出汁にして主人公と姫ノ花のすれ違い、そして姫ノ花の成長が描かれていると言った方が正しいのかしら。特に二人の喧嘩&すれ違いは姫ノ花がゾンビであることも相まって、なかなか(物理的に)緊迫感のあるシーンだったわね。」
その辺りの場面だと、(今までダメな人感のあった)せつらが大人として描写されているのがいいね。正直、今までのせつらはよく分かんない人だったけど、うちのなかでちょっと株があがった。
「この人の話(っていうか前巻あたりから)は、単に大筋を追うだけでなくて、合間合間や大筋と並行して、しっかりと登場人物たちが交流を深めているのがいいのよね。今回から新キャラが2人出てくるのだけど、ぽっと出で終わらずにちゃんと先につながるようにエピソードが挿入されているし。」
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「ま、ストーリー全体としても面白かったけれど、やっぱりこの作品を語るうえで欠かせないのはキャラよ、キャラ。特に今回は新キャラも増えたし、前回登場の清世君もキャラが掘り下げられたしでキャラものとして大分賑やかになったわねー。」
うん、とし子も清世もなかなかいいキャラだったねー。
……そんでもってあれだ、セイラさん、あんたどうしてこうなった!
「まさか二巻のあの台詞が伏線だったとわね……。」
伏線だったのか……?テコ入れの間違いじゃないか……!?
「テコ入れだとしても確実に成功しているわよ。地味に今回の台詞にも彼女の境遇についての伏線らしきものが見えるし、ギャップでで元々の性格も際立つし、より魅力的になったと思うわ。」
そだね、新キャラが暴れるだけじゃなくって、せつら・清世・セイラ・徹の既存キャラ全員のキャラがこの巻でとてもハッキリした印象を受けたや。
しかしまぁ、大事なことだから二回ゆうけど、セイラさん・あんたどうしてこうなった……!
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うん、三巻も面白かったね。
「一巻から見ると、どんどん文章が上手くなってるわね。一巻の時は会話文のノリを楽しんでいたけれど、今回なんかはストーリー自体を楽しめたわ。」
うん、ストーリー展開そのものはなんていうか……よめてしまうけど、場面ごとの描写が良いから最後までダレずに一気に読めてしまうね。
……慣れない(?)ミステリ風に冒険しちゃったのはちょっと勿体ない感じはしたけど。
「本格派(ミステリが読みたいんだったらそうゆうレーベルを読めばいいのよ。風味は出てるし、良い具材がすっきりとまとまっていて、とても美味しかったわ。」
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「出版社のブログで知ったのだけれど、作者さんって女性だったのね。」
そーだね。今更だが、ペンネームがそもそも女性名だけどね。
「女性名のペンネームだから女性だとは限らないわよ。裏もしかりね。あまりにキャラが……なんていうか、その、独特だから。勝手に著者は男性だと思っていたので、ちょっとびっくりしたわ。」
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