何に悩んでいるのかよく判らないけど、たった数行で、しかもそれで言いたいことは表せているつもりなんだよね?じゃあとりあえず言ってみなよ。
「そうね……私は
『キャラクターがキャラクターじゃないから可愛くて、物語が物語でないことが魅力なのよ』
って言いたいのよ。言いたいのはこれだけなの。」
うん、何を言ってるのかよく判らないよ。
「そうなのよね……。簡単に説明すると
『一見キャラクターが薄いように(キャラが立っていない)見えるけれど、読めばわかる通り(?)キャラクターは皆可愛いの。その性質は、その、一見キャラが未完成であることから生まれてるのよ』
というのが前半の意味で、
『登場人物はしばしば、物語上要請されない行動をとるの。登場人物としての役割に反していて、物語上意味が無い(どころか物語を破たんさせかねない)行動をとるの。でも、これは作者のある目的(意図)によるものであって、作者の試みなの。そして、それこそがこの作品に感じる魅力なのよ。』
というのが後半、更には
『これら両者は非常に相性の良い方針で、この二つが同時に行われていることによって、一つのまとまった魅力として提示されているのよ。』
ということなのだけど、」
うん、何を言っているかさっぱりだね。というか、聞き方によってはディスってるようにも聞こえるよ。念のため聞くけれど、キミはこの作品に魅力を感じているんだよね?
「もちろんよ、当たり前じゃない。」
でも、うまく簡潔に説明できないんだろう?
じゃあ、その魅力って、気のせいなんじゃないの?妹キャラが居ることに惑わされて、存在しない魅力を感じてるだけじゃないの?
「それはありえないわ。だって、強力な反証があるもの。
『姫ノ花ちゃんは鬼可愛い』
これが真実よ。」
……それはもしかしてギャグで言っているのかい?私、今、【妹キャラに惑わされてないか】って聞いたよね。その反証が【妹キャラが可愛いから】って、なんだよそれ。
「姫ノ花ちゃんが可愛いっていうか、先刻も言ったけれど『皆可愛い』のよ。
そして、この可愛さは、何て言うか、教科書的な典型的な『魅力的なキャラの作り方』をなぞるだけでは永遠に出てこない魅力なのよ、唯一のモノなのよ。
つまり、姫ノ花ちゃんの可愛さはラノベ界で(少なくとも私の知っている妹ラノベ界で)唯一無二の可愛さなの。
この事実だけでも、私がこの作品を買い続けた理由として有り余るのよ。」
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