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【2024/05/15 22:31 】 |
川ヮ゚リ<口裂け女最速疑惑?
 どっかで既出かもしれないけれど、都市伝説のキャラクターで最速なのは口裂け女だと思うんよ。

「光速ババアとか居なかったかしら。」
 光速で動かれても観測のしようがないよ……?とりあえず、速度が確定してるもの(いやまぁ、光速は速度が確定してるけど、光速とワープは除くみたいな)って意味で最速、みたいな。

「まぁ、どんな意味でもいいけれど……所詮都市伝説のキャラクターの速度なんて後付設定でしょう?ああいうのってともかく『逃げ切れないほど速い』やら『とにかく凄い』ってイメージをつけたいから速度の設定があるわけで、容易にインフレがあるし……なにより『どれだけ速度を上げても逃げ切れない』みたいな論理能力じみた設定もあるじゃない。」

 それも含めて、普通に聞く設定の範囲でも『最速』だって思うんだよ。
 
 

 
 口裂け女の速度の設定として、他と大きく違うのは『100m3秒』(他の秒数もあるけど、都市伝説は3という数字が使われやすいので今回は3とします。)と表記される点なんだよね。理由はたぶん『速度』設定自体が問題じゃなくて、『出逢って逃げ切れない』ことが設定として重要だからだと思う。そういう意味で、メジャーな割にレアな特性を持ってるんだよね。怪談話の要点として『逃げ切る』ことを最終目的に置いてる都市伝説って、他にあんまりないんじゃないかなぁ。

「『てけてけ』や『ターボ婆』も追っかけてくるわよ?」

 てけてけに関してはそもそも怪談の性質上、『逃げ切る』じゃなくて『出逢わない』が解決策になってるから、速度の描写も『ただ単に、速い』って思えれば十分なんだよ。だから、イメージしやすい『時速100km』になってるね。ターボ婆に関しては普通は車に乗ってる時にしか出てこない(し、そもそも逃げるとかそういう話じゃない)からこっちも『時速100km』(かそれに近い値)。結局、『走って逃げ切らなきゃいけない』っていう状況設定の怪談が他にないから、口裂け女だけが『近距離での速さを実感しやすい』100m3秒っていう設定を持ってるんだと思うね。

「……それで、口裂け女が『100m3秒』なのは分かったけれど、それのどこが凄いのよ。」

 ターボ婆、てけてけ、人面犬なんかの速度が速い設定のキャラって、大抵『時速80km』か『時速100km』なんだよね。分かり易いし、インパクトのある速度だから。車に並走する描写が多いのも理由なんだろうけど……そうそう、車で思い出したけど、車道男(シャドウマン、名前がカッコイイ。)は時速80km(アイススケート装備)だよ。

「それと口裂け女に何の関係があるのよ。」

 100m/3s=2km/60s=120km/h
 
 つまり、そのまま時速に直しただけで時速120kmなんだよね。素で大抵の速い設定のキャラは追い越せるんだ。
 
「冷静に考えるととんでもない速度なのねぇ。」

 ね?速いでしょ?
 
「でも、精々時速120kmでしょう?最速って言うにはちょっとアレだし、百キロババアの上位互換に二百キロババアとか三百キロババアとか居そうよね。『どれだけ加速しても追いかけてくる』にも勝てそうにないわ。」

 ふっふっふ……そこで気になるのが『100mを三秒』っていう記述なわけだよ。さっきはこれを単純に時速に直したけど、本当にそれでいいのかな、って思わない?単純に時速に直すってことはさ、トップスピードが秒速33mってことになるけど……。さっきも言ったけど、この怪談って、短距離圏内を逃げ切れないってとこがミソなんだよ?

「秒速33mの相手から逃げ切るなんて無理よ。べつにかまわないのでなくて?」

 じゃあさ、車の最大速度は時速120km、つまり秒速33mを超えてるけど、入り組んだ路地を車から短期間振り切るって、どうあがいても絶望かい?
 
「ルート選択次第なら……相手の加速の問題もあるし、トップスピードを保つのは無理そうだから不可能とは言い切れなさそうね。」

 そう、こと路地で相手を撒くことに限定するなら、最高速度が時速120kmって言うほど怖くないんだよ。悠も言ったけど、加速の問題が大きいからね。ってことは、逆に考えると加速が尋常じゃないと怖いわけだよ。だから、『100mを3秒』は文字通りに捉えればいいと思う。

「文字通りって……秒速33mじゃないの?」

 それは『トップスピードが100m3秒』でしょ?口裂け女って、出逢った瞬間は止まってるんだよ。つまり、『止まった状態から、3秒後には100m移動している』って捉えると……。
 
 等加速度運動を仮定して、横軸時間縦軸速度のグラフを考えると、グラフと横軸の間の面積が移動距離で図形の形が三角形、面積が100で底辺が3ってわかってるから、高さ、つまり三秒後の速度は
 
 3*v/2=100 より v=200/3≒66.6
 
 なんと時速240km!……いやまぁ、平均の二倍になるのは最初からわかってたよ?うん。
 
「加速で考えると逃げ切れないのは判ったし、速くなったのは判ったけれど、三百キロには勝てないわよ?」

 三秒ならね。都市伝説の怪物が、まさか3秒で息切れするとでも?もし、このままの加速度で走り続けると……
 
 さっきと同じグラフで考えると、横軸が二倍になったら、グラフは直線なので面積は相似に増加、つまり移動距離は四倍。(計算が楽だ、ひゃっほい。)
 
 100m/3s⇒400m/6s⇒1.6km/12s⇒102.4km/96s≒100km/100s⇒3600km/600s つまり10分で日本縦断!『どこまで速度を上げても追いかけてくる』設定でも、そもそも追われる方の車か何かに常識的な速度の上限がある以上、この速度は超えられまい!
 
「分速720kmねぇ……。」

 時速に直すと驚異の43200km!地球一周!かつて口裂け女が日本中を走り回ったと言われたけれど、この速度なら夢じゃない!口裂け女同一人物説!

「悦んでるとこ悪いけれど、一連の理屈ってぶっちゃけ言いがかりよね。加速が早い、まではまぁいいとして、それでも単純に『一瞬でトップスピードの100m/3sまで加速する』で十分ですし、等加速度運動やら十分間加速を維持できるやらの根拠って何よ。」

 一瞬でトップスピードって、3秒間等加速度運動するより凄くない?
 
「それは感覚の問題じゃないかしら。大体、『100m/3s』って単純に短距離だと時速より受け入れ易いからそうしてるだけじゃない。」

 で、でも、それなら秒速って言わない?
 
「秒速って言われるよりも『100mを○○秒で走る』って言われた方がイメージしやすいし、自然でしょう?時速秒速表記にしてないことに大きな意味なんてないのよ。それを鬼の首取ったように根拠にして話を作られても、ねぇ。『文字通りに捉えればいいと思う』『まさか3秒で息切れするとでも?』(笑)」

 うぅ……。




「ところで、10分ってどこから出てきたの?」

 うちが聞いた話で、助かる方法の一つに『10分間逃げ切ると諦める』っていうのがあったからだね。単なる『どーせ満たしようのない無理な条件』なんだと思うけど。ちょっと調べてもそういう亜種が見つからなかったから……

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【2011/08/23 13:35 】 | 川ヮ゚リ< | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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