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【2024/05/16 11:04 】 |
本当は萌える都市伝説 川ヮ゚リ<その9 巨女(帽子付き
 今回は八尺様だよっ。

「もしかして、名前の通りの身長なのかしら。」
 原文には2mより頭一つくらいって書いてあったから、厳密かは知らないけどね。

「どちらかというと、八尺(約2m40cm)というより七尺(2m10cm)様じゃないかしら。」

 大きいことを表す時に、8って数字をよく使うんだよっ!たぶん。
 
「それで、どんな都市伝説なの。」

 それがねぇ……ここ数年のトレンドというかなんというか、『都市伝説』というよりはそのまま『シャレにならないほど怖い話』、もしくは『民俗学チックな怪談』って言った方がいいものなんだよね、これ。
 
「それっぽいこと呟いて煙に巻くのはやめなさい。」

 はいはい……。なんていうか、ある地域の風習に基づいた呪いやら怪異が話の中心となる怪談で、怖いし話も面白いし怪異的な何か(物のこともある)が出ては来るんだけど、基本的に『その場所でしか起こりえない』体験や呪いだから『追体験のしようがない』んだよ。分かり易く言うと、八尺様に遭遇する手段は皆無。元になる話も改変のしようがないから対抗神話その他の生まれる余地もない。妖怪話というより妖怪退治の話に近いのかなぁ。酒呑童子の話って多少は怖いけど、なんていうか妖怪物の怪談とは言わないでしょ?あんな感じ。
 
「ご当地限定の怖い話ってことかしら。」

 そそ。そのご当地もわかんないっていうね。同じようなものはここ数年(?)で流行ってて、コトリバコとかパンドラ(禁后)とか……あとは蜘蛛っぽい怪物が出てくるのもあったような。

「都市伝説と毛色が違うのは判ったけれど……なら、どうしてここで紹介するのよ。萌え以前に分野が違うじゃない。」

 そこが八尺様の面白いところでさぁ。見事にライターさんの思惑に引っかかったって言うのかな?なんと、(ある意味で)都市伝説になっちゃいました☆
 
「……は?」

 いや、は?じゃなくて。都市伝説になりました☆其の名もアクロバティックサラサラ☆ミ
 
「サラサラ……!?いや、だったら最初からその都市伝説版とやらの八尺様を紹介しなさいよ!」

 其れ無理。原本から説明しないと難しいからこういう回りくどい説明をしてるんだよー。さっきも言った通り、このタイプの話は追体験ができないし、改変ができないから都市伝説的には扱えません。原本を変えようがないからね。ですので、八尺様のライターさんは一工夫をしました!

「ライターさんって何よライターさんって。」

 『都市伝説はライターのTさんが書いて広めてる』っていう都市伝説があるんだよ。ともかく。原本が変えられないなら後日談をみんなが報告できればいいじゃない☆
 
「後日談って言っても……『その場所に訪れることができないから、追体験ができない』のではなかったかしら?」

 うん。なら、逆に考えるんだ。『八尺様が全国を回ればいい』と考えるんだよ!

「いや、だから、八尺様?その手の怪異はその地域でしか出会えないのよね?」

 ふむ……じゃあ、そろそろ八尺様の説明に入ろうかな。と言っても、今回は確定した原本が存在するし、うちが説明するのは物語の要点だけ、ってことで。原本知りたいなら『八尺様』でぐぐるよろし。


・八尺様はでかい。2mよりは大きい。
・帽子をかぶってる
・見る人によって姿が違う
・低い声で『ぼぼぼ』とか『ぽっぽぽ』とか言う
・見初められると取り殺される
・見初められた人にしか見えない
・お札とか盛り塩で(一時的に)回避できる
・声マネができる(山姥みたいに、知人の声を装える)
・お地蔵さんのせいで、八尺様はある村から出ることができない

 原本のお話では、お札で一晩を越した後に村から出ることで事なきを得る、みたいな流れなんよ。
 
「逃げ切れないような身体能力とか、どうやって殺されるかとかはないのかしら。怪異的な都市伝説にはつきものだけど……」

 特に無かったと思うよ。お札を持った状態で八尺様を直視しなければとりあえずは安全みたいだし。身体能力は大きいことを除いて(まぁ、二階以上の窓を外から叩けるのはそれだけで脅威だけど)超のろのろ運転のトラックに並走して窓を叩ける程度。
 
「凄いんだか凄くないんだかよく分からないわね……それで、どうやって都市伝説化したのかしら。」

 原本の最後に数行、後日談がついてるんだ。要約すると、『お地蔵さんが壊れた』。つまり封印が解かれたので全国行脚し放題(はぁと)。
 
「なるほどー……って、それって禁じ手に近くないかしら?なんていうか、局地性があるから怖い怪談の類なのよね、その手の話って。」

 いや、そこも割と工夫されているんだよ?他のこういうやつは、『近づいちゃいけない場所』が話の中でもさらに決まっていて、そこに若気の至りで近づいちゃって云々なのが多いんだけど、八尺様は『その地域の人が低確率でランダムに取り殺される』だけだから、実はそもそも封印されている意味があんまし無いんだ。実際、原本中でもこの地域への封印の理由が『他の村との取引で』みたく書いてあったし。封印に必然性がないから、あとで壊しても話の展開上差支えない。尚且つ他の地域系な怖さも出せる、一挙両得な手法なんだわさ。

「だまくらかされてる気分ね。」

 まぁ、そういいなさんな……ともかく、この一工夫のおかげで、八尺様の目撃情報が全国から寄せられてる感じになりました、ちゃんちゃん。
 
「どんな目撃情報よ。死ぬの?」

 こっちもなかなか面白くてねー。よくできた(よく見る有名な)怪談のパターンの一つに、『よく考えるとおかしい体験談』っていうのがあるんだよ。例えば『エレベーターに一人で乗ってる途中、自分が降りるまでの途中の階のボタンが点灯したので誰か乗るのかな、と思ったが、ある事実に気付いて速攻で降りた』とかね。(あ、これはこの文自体で完結してる怪談です。)八尺様目撃談はこれとおんなじ形を取れるんだよ。
 
 つまり、『さっき女性とすれ違った(見た)けどなんかおかしかった、っていうかよく考えると異様にでかくて、しかも帽子被ってた。アレ、もしかしてこれ八尺様じゃね?(以降音信不通)』みたいな。ただの目撃情報が怪談になる!不思議!
 
「原本作った人、よくもまぁ上手く考えたわねぇ。」

 ねー、なんかライターさんが書いてる前提みたいな話し方になっちゃってるけど、奇蹟的だよねー。
 
「ところで、アクロバティックサラサラってなによ。なにその冗談みたいな名前。」

 仕方ないだろ、東北での目撃者が地元での名前で説明したんだから。シャドウマンとかアロエビクスマンみたいなもんだよ。ちなみに、略してアクサラ(悪皿)。
 
「いきなりカッコイイ名前になったわね。それで、八尺様とはなにか違うの?」

 存在が違う疑惑があるね。似てるだけの別人?
 
「別都市伝説?さっきは都市伝説化した八尺様って言ったじゃない。」

 正直、亜種なのか別なのか微妙なんだよね。話の流れからして。
 
 特徴としては
・2~3mの女性
・赤のロングコート+赤の帽子
・サラサラのストレートヘア
・なんかアクロバティックな動きをする(故にアクロバティックサラサラ。)
・男女関係なく危害を加える
・目は無い?空洞?

 こんな感じ?もちろん、単なる創作だと考えればどれもあり得る改変の範囲なんだよ。『男女関係なく』は女性が標的にならないと女性の体験談としての拡散ができないから(拡散には不利)って理由がつけれるし(あとは、女性は狙われないはずなのに、っていう違和感的な恐怖感が演出できる。)赤いコートはなんていうか定番だしね。だから微妙。ネット上では亜種別種扱いっぽいけど。
 
「なんていうか、ずいぶんと『らしく』なったわね。赤とか危険性とか意味不明さとか。」

 そう、らしいんだよねー。らいしってことは、少なくとも赤いロングコート云々は創作っぽいってことなんだけど……。うーん。
 
「ところで、真面目に唸っているところを悪いのだけど。」

 ん?まだなんかあったっけ?
 
「タイトル一回見返して来なさいよ……それで、八尺様のどこに『萌える』のかしら?」

 おぉうっ!?
 
 

 
 
 えー。そういうわけで八尺様の萌え萌えポイントを探っていきたいと思いまーす。
 
「考察に熱中していて完全に忘れてたわよね……?」

 ソンナコトナイヨー。萌えポイント?そんなの簡単じゃないか!巨女ですよ奥さん!巨女の都市伝説ですよ!!ついに巨女都市伝説化ですよみかべる姐さん!ぱらどきしゃー!!
 
「身体的特徴に対するニッチな性癖じゃなくて、一般人が解する分かり易い萌えを挙げなさいよ!」

 なんだよー、巨女かわいいじゃんかよー。確かに巨女っぽさもとい大やかさはまだ小さいけどさー。
 
「・・・・・・」

 へいへい、分かったってば……そう、纏めるならば『とてつもなく一途、そしてあなた好みの私にっ☆』みたいな?もしくは『大きくて不老不死……こんな私だけど、愛してくれますか?』って感じ。
 
「何よそのさぶいぼが出そうなセリフ。」

 見る人によって姿が違って、尚且つ声マネができるんでしょ?だったら背が高いことを除けば簡単に相手の好みの容姿に変身できるじゃない?
 
「見る人によって姿が変わるのと、相手の好みの姿になれるっていろいろと曲解が過ぎると思うけれど……それに、ただの外見の話よね。」

 そこで後者ですよ。
 
『私、身体がおっきくて不老不死で、そのせいで気味悪がられてこの村に閉じ込められているんです。村の人は大抵私を[見えなく]しちゃって無視してるし……。やることといったら、歌を口ずさみながら散歩するくらいしかないんです。ぽっぽっぽー♪……あら、あなたもしかして外の人?私が見えるのね?ねぇ、お願い!私と一緒にお話ししましょ!えっと、身長以外はアナタの好みの容姿にできるんだけど……。』

 こんな感じ?そして村人によって引き裂かれる二人の運命。しかし、彼女の一途な思いが奇蹟を起こし、お地蔵様を破壊した!『今、愛に生きます……!』
 
「妄想乙、よ……不老不死なんてどこかに書いてあったかしら。」

 何百年もいるんだからそりゃあ不老不死なんじゃね?
 
「相変わらず適当ねぇ。」






「今回、萌えはオマケな扱いだったわね。」

 しょうがないだろ……もっと巨女について書こうと思ったけど、今深夜の丑三つ時なんだよ!八尺様関連のことを調べなおしちゃったんだよ!怖いんだよぉっ!もう寝るっ!!

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【2011/08/24 02:33 】 | 川ヮ゚リ< | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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