「正直、説明する必要が感じられないのだけれど。」
説明するのだけが目的じゃなくて、そこからどうにかして萌え属性を抽出するのが目的だからいいんだよ。
「まぁ、最近の子供だともしかしたら知らなかったりするのかしら?」
子供は見てないだろうけどね。というわけで、『友達の友達から聞いた話なんだけど・・・』
『隣の学校のIさんが口裂け女を見たらしいよ!ついにこの街にも出たんだねー。』
『え?口裂け女知らないの?じゃあアレも持ってないわけ?』
『アレってあれだよ。んー、しかたないな、じゃあそのIさんの話なんだけど。』
『学校帰りで、Iさんはマスクをした美人に会ったのね。つまり口裂け女に会ったんだよ。』
『え?なんでそれだけで口裂け女って言えるかって?人気のないところでマスクをした長身の美人なんて、口裂け女に決まってるじゃない。』
『で、そしたらIさん、話しかけられたんだって。「私、キレイ?」って。テンプレ通りにもほどがあるよねー。』
『もちろん変な返答したら殺されちゃうから、Iさんは「はい」って言ったの。そしたら口裂け女が「これでも・・・?」って言って、マスクを外したわけ。そしたら案の定、耳くらいまで裂けた口が現れたの!』
『あ、ここで逃げ出しちゃだめだよ?口裂け女は時速100kmで走るんだから。あれ?80kmだっけ?ともかく追いかけられて殺されちゃうんだから。』
『Iさんはなんで助かったかって?そんなの決まってるじゃん。アレを口裂け女に投げつけたんだよ。アレってあれだよ。あれ。あ、気を付けてね?この話を聞いた人のところに口裂け女は現れるらしいから・・・』
「アレってなによ。」
なに、もしかして悠、怖いの?
「そんなことあるわけないでしょう?でも、対抗神話って古い都市伝説ならあるのでしょう。なぜわざわざぼかすような真似をするのよ。」
ん、単純に、口裂け女の弱点になるものは2つあるからだよ。鼈甲飴とポマード。
「べっこうあめが弱点ってどうなのよ、それ・・・ポマードって整髪料よね?」
鼈甲飴は好物で、ポマードは苦手なものなんだって。ポマードが苦手な理由は諸説あるみたい。ともかく、口裂け女が流行ったときはめっさ売れたらしいよ?
「社会現象っていうのは伊達でないのね。それで、どうやってこの怪物が萌えるだなんての給うのかしら?」
え?ただの足が速い美女じゃん?
「『口裂け』女よ?」
口が欠損してる欠損少女でしょ?普通に萌え属性じゃん。
「さすがに損傷そのものを属性と言い張るのは無理があるというか、アブノーマルすぎると思うの・・・」
ええと、じゃあもゆる改変を紹介すると
・「私、キレイ?」「これでも?」と聞くと、あいては盲目の紳士で、「顔を見ることはできませんがあなたはとても心の美しい方だと思いますよ」って言われて数日後、そこにはマスクの美女と盲目の紳士がお茶をする姿が!
とか
・「これでも?」といってマスクを取る前に手を取って引き連れまわす(もしくは押し倒して×××)
とか?
「なんだか、最後のほうにひどいものが見えたような・・・?」
あとは設定として、
・口裂け女には姉と妹がいる
・姉は口裂け女をかわいそうに思い、自分の口を裂いた
・妹も口が裂けたようなメイクをしている
・口裂け女の親は紫婆
とかいろいろあるよ?
「口が裂けたメイクって・・・ただのへんな子じゃない。」
姉思いの道化なキャラクターだと予想?
正直、元が美人だったら口が裂けた程度じゃやっぱり普通に美女だと思うんだけどなー。それで自分のかわゆさに自信がもてないとか、わりともゆると思うんだけど。
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