「感想、その２。といっても、こちらは安定すぎて書くことが無いわね。」

　最初に読んだのってどれだっけ。『式の密室』だったかな？

「そういうわけで、高田崇史のQEDシリーズの…『竹取伝説』と『竜馬暗殺』を読んだわ。」

　ぶっちゃけ、最初はこれを借りにいったんだよね。

「どれを読んでも安定して面白いであろうことは予想できるから、ね。固めの文章も、久しぶりに読むとなれば肩慣らしに丁度いいと思ったわ。」

　読む？読み飛ばすの間違いじゃないの？

「せっかく読むのだったらちゃんと読みなさいよ…あれだけ細かなことを書いているのに、最終的にわかりやすく纏めて結論が出るのは凄いわよね。解説文の見本じゃないかしら。」

　歴史云々もそうだけど、トリックの回答編？も竹取物語は結構ぐっときたや。長いけど。

「まぁ、困ったことに、ここまで完成して面白い作品だと、感想に書くことがないのよね。」

　『面白かった』でいいじゃん。

「『歴史に多少なりとも興味があるなら読みなさい』かしらね。」

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